仏壇におまいりする時

初めてお仏壇を購入したら、どんなときに手を合わせたらよいのでしょう。ここではカンタンに説明します。

<毎朝>
朝起きたら、まず第一に顔を洗い、心身をきよめてから、ローソクに,あるいは電気の灯にあかりをともしてください。これで、お仏壇の仏様とご先祖が私たちと一緒に目をさまして、生活を見守ってくださるのです。


<毎夕>
夕食前に手を合わせます。これで、今日一日のいやなことも忘れることができます。


<敬老の日>
日本人の寿命がのびて、世界で一位とか二位とかになったはずです。うれしいことです。長生きして、孫や子供に囲まれているおじいちゃん、おばあちゃん。幸せな光景です。九月十五日は敬老の日。お祝いの品を贈るのもよいでしょうが、まだまだ長生きしていただくように、いつまでも家族仲良く暮らせるように、お仏壇に手を合わせて、ご先祖の加護をいのりたいものです。


<十五夜>
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にぎやかなおまつりにくらべると、ささやかなものですが、十五夜は私たち日本人の情緒にぴったりの行事です。農民はこの夜、新しい稲の穂を庭先に掛けて、感謝の穂掛け祭をしました。昔のとおりにススキ、いも、くり、枝豆、だんごなどを供え、秋の夜長のお月見。自然の大きさ、悠々さに触れる機会が少なくなった私たちにはたいせつなならわしです。だんご【団子】という言葉も、もともと檀供餅(たんぐもち)からきています。お月様や御先祖にお供えしたものです。


<大みそか>
大みそかは、昔は先祖祭の夜でした。一年のけがれを清めて先祖をまつり、今年の収穫を感謝し,新しい年の豊作を祈ったのです。『徒然草(つれづれぐさ)』には大晦日(おおみそか)の夜を「魂祭」と書いています。この夜の心身をきよめるという信仰が、百八の煩悩(ぼんのう)をとり除くという除夜の鐘として、いまに残っているのです。
家の内外の大掃除や新年の用意はなるべく早めにすませて、家族一同一緒にくつろいで、往(ゆ)く年の思い出をかみしめたいものです。そのためにも、家族全員がお仏壇の前に坐(すわ)って、ご先祖への感謝とともに、この一年間の家族の生活を報告し、来年の加護をいのりましょう。


<元旦>  
家族そろって新春のよろこびをご先祖に申しあげ、それぞれ今年の決意あるいは抱負を仏前に誓う。新春に家族全員で朗々(ろうろう)とお経を唱和するのは実に爽快(そうかい)なものです。

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<彼岸>
とくに心をこめて拝みましょう。お彼岸は、仏様を尊びご先祖を供養する日です。


<お盆>
ご先祖の霊がすべて家に集まる日です。素直な気持でもてなしましょう。

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<法事>
命日にあたるご先祖を供養するのが、法事です。仏壇の正面にそのご先祖の位牌を出し、お寺様を招いて、家族親族一同集まってその冥福(めいふく)をいのります。このようにしてこそ、ご先祖は浄土でやすらぐことができます。


<困難にぶつかり、いやな目にあったとき>
悩みや苦しみは、他人に打ち明けると、意外に心が軽くなるものです。仏様やご先祖にお話すると、新しい勇気が生まれてくるのです。もちろん、苦しみや悲しみは、自分の力で打ち勝っていかねばならないのですが、お仏壇の前に正坐(せいざ)して、自問自答し、あるいは無念無想になるまで念仏や読経すると、不思議に生きる強さが生まれてきます。


<うれしいことがあったとき>
私たちは仏様からいただくばかりの毎日です。そこで、うれしいことがあったときは、喜びを分かち合うために、お仏壇にご報告申し上げるのです。


<子供が生まれたとき>
仏様に無事の出生の感謝を申し上げ、子供の将来の幸福をおいのりいたします。


<入学、合格、卒業、就職など>
子供とともに、喜びを報告し、感謝を申し上げます。親子がそろってお仏壇に手を合わせることは、無言の教えになります。


<結婚>
喜びとうれしさを、まずお仏壇のご先祖にご報告申し上げ、これからの新生活の幸せをお願いします。


<新築>
以前は、家を建てたときは、お仏壇も新しくしました。自分たちだけが新しい住まいで、仏様の住まいが古くては申しわけない、と考えていたのです。ですから、今日でも新しく家を建てたときは、お仏壇をきちんと整えて、無事新築できたお礼と、これからの安全、繁栄をおいのりしたいものです。
以上、おまいりについて申しあげましたが、いくら高価なお仏壇を安置しても、日頃、扉を閉ざしてうとんじてしまっていたのでは、なんにもなりません。家庭にお仏壇を安置するということは、とりもなおさず、み仏につかえ、仏教徒としての自覚と信仰の喜びの日々をおくることのあかしです。

参考文献:「仏教おもしろ雑学(梧桐書院)」
posted by ごくらくや at 12:54 | 豆知識